あなたは「上智大学の共通テスト利用入試で合格するには何%取れば良いの?」と思ったことはありませんか?結論、上智大学の共通テスト利用ボーダーは学部によって74%~95%と幅があります。この記事を読むことで各学部のボーダー得点率や合格戦略がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
Contents
1. 上智大学共通テスト利用入試の基本情報とボーダー得点率
上智大学共通テスト利用入試の概要と特徴
上智大学の共通テスト利用入試は、大学入学共通テストの成績のみで合否判定を行う入試方式です。
本学独自の試験を受験する必要がなく、共通テストの結果だけで上智大学への合格を目指すことができます。
ただし、神学部神学科、総合人間科学部心理学科・看護学科では面接試験が実施されるため、2段階選抜となる点に注意が必要です。
共通テスト利用入試には3教科型と4教科型の2つのパターンがあり、学部・学科によって指定される教科・科目が異なります。
募集人員は各学部・学科で非常に少なく設定されており、多くの学科で2名~5名程度となっているため、競争率は非常に高くなります。
外国語学部では、CEFR B2以上の外国語外部検定試験のスコアを持っている場合、共通テストの外国語科目で180~200点のみなし得点として利用できる制度もあります。
2025年度上智大学共通テスト利用ボーダー得点率一覧
2025年度の上智大学共通テスト利用入試におけるボーダー得点率は、大手予備校の予想データによると以下のような範囲となっています。
最も高いボーダー得点率を要求されるのは外国語学部英語学科で90%~92%、文学部の主要学科で87%~92%となっています。
経済学部や法学部も高い得点率が必要で、80%後半から90%前半の得点率が求められます。
一方、比較的ボーダー得点率が低めに設定されているのは神学部神学科で79%~82%、外国語学部ロシア語学科で75%~82%となっています。
理工学部では学科によって差があり、情報理工学科が最も高く85%~91%、物質生命理工学科が81%~87%程度となっています。
全体的な傾向として、上智大学の共通テスト利用入試では74%~95%の範囲でボーダー得点率が設定されており、志望学部・学科によって大きく異なることが特徴です。
河合塾・ベネッセによる最新の共通テスト利用ボーダー予想
河合塾が発表している2025年度の上智大学共通テスト利用入試のボーダー得点率は、合格可能性50%ラインを基準として算出されています。
ベネッセの進研模試データでは、B判定(合格可能性60%以上80%未満)の共通テスト得点率として、文学部で85%~92%、外国語学部で82%~92%という数値が示されています。
両予備校のデータを総合すると、上智大学の共通テスト利用入試では少なくとも75%以上、安全圏を狙うのであれば85%以上の得点率が必要であることがわかります。
特に人気の高い学部・学科では90%以上の得点率が求められるケースも多く、共通テストでの高得点が合格の必須条件となっています。
ただし、これらのボーダー得点率は予想値であり、実際の入試結果や志願者動向によって変動する可能性があることも理解しておく必要があります。
毎年1月に実施される共通テストリサーチの結果を踏まえて、最終的な志望校決定を行うことが重要です。
上智大学共通テスト利用と他の入試方式との違い
上智大学には共通テスト利用入試以外にも、TEAPスコア利用方式と学部学科試験・共通テスト併用方式があります。
TEAPスコア利用方式では、事前に受験したTEAPのスコアと本学独自の教科・科目試験の結果で総合的に合否判定が行われます。
学部学科試験・共通テスト併用方式では、共通テストの成績と上智大学独自の学部学科試験の両方が評価対象となります。
共通テスト利用入試の最大のメリットは、上智大学のキャンパスまで足を運んで試験を受ける必要がないことです。
一方で、募集人員が極めて少ないため、他の入試方式と比較して合格難易度が高くなる傾向があります。
併願戦略を考える際は、共通テスト利用入試だけに頼らず、他の入試方式も組み合わせることで合格可能性を高めることができるでしょう。
2. 学部別・学科別の上智大学共通テスト利用ボーダー得点率詳細
文学部・外国語学部の共通テスト利用ボーダー得点率
文学部の共通テスト利用ボーダー得点率は、学科によって85%~92%の範囲で設定されています。
英文学科と国文学科が最も高く、87%~92%の得点率が必要とされています。
史学科や新聞学科も同様に88%~92%と高い水準が要求されます。
哲学科は85%~91%、ドイツ文学科は87%~91%、フランス文学科は87%~90%となっています。
外国語学部では、英語学科が最難関で90%~92%のボーダー得点率となっています。
ドイツ語学科とイスパニア語学科がそれぞれ89%~91%、88%~90%です。
フランス語学科は87%~88%、ポルトガル語学科は79%~86%、ロシア語学科は75%~82%と比較的取り組みやすい水準になっています。
これらの学部は上智大学の中でも特に人気が高く、共通テストで9割近い得点を安定して取れる学力が求められます。
法学部・経済学部の共通テスト利用ボーダー得点率
法学部の共通テスト利用ボーダー得点率は、学科によって若干の違いがありますが、概ね高い水準で設定されています。
法律学科と国際関係法学科は同水準のボーダー得点率が設定されており、85%~90%程度の得点が必要です。
地球環境法学科は法学部の中では比較的取り組みやすく、80%~85%程度のボーダー得点率となっています。
経済学部では、経済学科と経営学科で異なるボーダー得点率が設定されています。
経済学科は86%~90%程度、経営学科は84%~88%程度のボーダー得点率となっています。
特に経営学科は共通テスト利用入試の募集人員が20名と他学科より多めに設定されているため、相対的に合格しやすい可能性があります。
法学部・経済学部ともに上智大学の看板学部として人気が高く、安定して85%以上の得点を取れる実力が必要です。
理工学部・総合人間科学部の共通テスト利用ボーダー得点率
理工学部の共通テスト利用ボーダー得点率は、学科の特性に応じて81%~91%の範囲で設定されています。
情報理工学科が最も高く85%~91%、機能創造理工学科が82%~85%、物質生命理工学科が81%~87%となっています。
理工学部では4教科型の共通テスト利用入試が実施されており、外国語と国語の得点が学科設定の配点に応じて換算される仕組みになっています。
総合人間科学部では、学科によって大きくボーダー得点率が異なります。
社会学科が最も高く85%~88%、心理学科と教育学科が83%~87%程度です。
社会福祉学科は76%~84%、看護学科は80%~83%と比較的取り組みやすい水準になっています。
なお、心理学科と看護学科では面接試験が実施されるため、共通テストの成績だけでなく面接対策も重要になります。
神学部・総合グローバル学部の共通テスト利用ボーダー得点率
神学部神学科の共通テスト利用ボーダー得点率は79%~82%と、上智大学の中では比較的低めに設定されています。
ただし、神学部では面接試験が実施されるため、共通テストの成績だけでなく、キリスト教や神学への関心や適性も評価対象となります。
募集人員も非常に少なく、共通テスト利用入試では若干名の募集となっているため、ボーダー得点率は低くても競争率は高くなる可能性があります。
総合グローバル学部総合グローバル学科の共通テスト利用ボーダー得点率は83%~91%となっています。
この学部は比較的新しく設置された学部で、国際的な視野を持った人材育成を目指しています。
英語力が特に重視される学部のため、共通テストの英語科目で高得点を取ることが合格への重要な要素となります。
また、総合グローバル学部では外国語外部検定試験のスコアも活用できるため、TEAPやIELTSなどの資格を持っている受験生には有利に働く可能性があります。
3. 上智大学共通テスト利用入試の受験戦略と対策
共通テスト利用3教科型・4教科型の選び方とボーダー分析
上智大学の共通テスト利用入試では、学部・学科によって3教科型と4教科型が設定されており、戦略的な選択が重要です。
3教科型は主に文系学部で実施されており、外国語・国語・地歴公民または数学の3教科で判定されます。
4教科型は理工学部で実施されており、外国語・国語・数学・理科の4教科が必要になります。
同じ学部・学科でも3教科型と4教科型で異なるボーダー得点率が設定されている場合があるため、自分の得意教科を考慮して選択することが大切です。
一般的に、3教科型の方が高いボーダー得点率が設定される傾向にありますが、受験する教科数が少ない分、集中して対策を行えるメリットがあります。
4教科型は受験する教科数は多くなりますが、ボーダー得点率が若干低めに設定されることがあるため、幅広く学習している受験生には有利な場合があります。
過去3年間のボーダー得点率の推移を分析し、自分の実力と照らし合わせて最適な受験パターンを選択しましょう。
外国語外部検定試験のみなし得点活用法
上智大学の共通テスト利用入試では、外国語学部において外国語外部検定試験のスコアをみなし得点として活用できる制度があります。
CEFR B2以上のレベルを取得している場合、共通テストの外国語科目で180~200点として扱われます。
対象となる外国語外部検定試験には、TOEFL、IELTS、TEAP、英検などが含まれています。
みなし得点制度を活用する場合、共通テストの外国語の実際の得点とみなし得点のうち、高い方の得点が採用されます。
そのため、外国語外部検定試験で高いスコアを取得している受験生は、共通テストの外国語で失敗しても一定の保険として機能します。
ただし、外国語外部検定試験の結果提出は必須ではないため、スコアに自信がない場合は提出しない選択も可能です。
外国語学部を志望する受験生は、共通テスト対策と並行して外国語外部検定試験の受験も検討することで、合格可能性を高めることができるでしょう。
上智大学共通テスト利用の穴場学部・学科の見つけ方
上智大学の共通テスト利用入試で合格可能性を高めるためには、相対的にボーダー得点率が低い「穴場」学部・学科を見つけることが重要です。
神学部神学科は79%~82%と最もボーダー得点率が低く設定されていますが、面接試験があることと志望動機の明確さが求められる点に注意が必要です。
外国語学部ロシア語学科も75%~82%と比較的取り組みやすいボーダー得点率となっており、語学に興味がある受験生には狙い目の学科です。
総合人間科学部社会福祉学科は76%~84%、看護学科は80%~83%と、理系分野でありながら比較的低めのボーダー得点率が設定されています。
ただし、看護学科では面接試験が実施されるため、看護師を目指す明確な意志と適性が評価されます。
穴場学部・学科を選択する際は、単にボーダー得点率だけでなく、将来の進路や自分の興味・関心との適合性も十分に検討することが大切です。
また、募集人員が少ないため、少数の高得点者が集中すると競争率が予想以上に高くなる可能性もあることを理解しておきましょう。
他大学との併願戦略とボーダー得点率の比較
上智大学の共通テスト利用入試を受験する際は、他の私立大学との併願戦略を綿密に立てることが重要です。
早慶上理の中では、早稲田大学や慶應義塾大学も共通テスト利用入試を実施していますが、上智大学の方が比較的ボーダー得点率が低めに設定される傾向があります。
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の各大学と比較すると、上智大学のボーダー得点率は若干高めですが、ブランド力や就職実績を考慮すると妥当な水準と言えるでしょう。
同レベルの他大学の共通テスト利用入試と併願する場合は、出願期間や合格発表日程を確認し、効率的な受験計画を立てることが必要です。
安全校として、上智大学よりもボーダー得点率が10%程度低い大学を2~3校選んでおくことをお勧めします。
チャレンジ校として、上智大学よりも難易度の高い早稲田大学や慶應義塾大学の共通テスト利用入試も検討することで、志望校の幅を広げることができます。
併願校選択の際は、学部・学科の特性や将来の進路、学費なども総合的に判断し、自分にとって最適な受験戦略を構築しましょう。
4. 上智大学共通テスト利用合格のための実践的ポイント
過去3年間のボーダー得点率推移と2025年予想
過去3年間の上智大学共通テスト利用入試のボーダー得点率を分析すると、全体的に安定した推移を示しています。
2023年度から2024年度にかけて、多くの学部・学科でボーダー得点率が1~3%程度上昇する傾向が見られました。
この傾向は、共通テストの出題傾向が安定してきたことや、受験生の対策が充実してきたことが要因として考えられます。
2025年度の予想としては、文学部や外国語学部の人気学科では引き続き高いボーダー得点率が維持されると予測されます。
一方で、理工学部や総合人間科学部の一部学科では、理系人材需要の高まりにより若干のボーダー得点率上昇が予想されます。
神学部や外国語学部の一部学科については、志願者数の動向により変動する可能性がありますが、大幅な変化は予想されません。
これらの傾向を踏まえ、目標とするボーダー得点率より5~10%高い得点を目指して学習計画を立てることが重要です。
募集人員と倍率から見る合格難易度の実態
上智大学の共通テスト利用入試における募集人員は、全学部・学科を通じて非常に少なく設定されています。
多くの学科で2~5名程度の募集となっており、経済学部経営学科の20名が最も多い募集人員となっています。
募集人員の少なさは必然的に高い競争率を生み出し、実際の倍率は学科によって10倍~50倍以上になることも珍しくありません。
特に人気の高い文学部英文学科や外国語学部英語学科では、数百人の志願者に対して2~3名の募集という極めて狭き門となります。
この状況を踏まえると、ボーダー得点率をクリアするだけでは合格が保証されないことが理解できます。
実際の合格者は、ボーダー得点率を大幅に上回る得点を取得している可能性が高く、90%以上の得点でも不合格になるケースも考えられます。
したがって、上智大学の共通テスト利用入試は「チャレンジ校」として位置づけ、他の入試方式や併願校での合格を確実に確保した上で受験することが賢明です。
共通テスト利用で上智大学に合格した先輩の体験談
共通テスト利用入試で上智大学に合格した先輩たちの体験談からは、いくつかの共通点が見えてきます。
多くの合格者は、共通テストで95%以上の得点を獲得しており、特に英語では満点近い得点を取っています。
合格者の学習戦略として、基礎固めを徹底的に行い、共通テスト特有の出題形式に慣れるための演習を重視していたことが挙げられます。
また、共通テスト利用入試だけに頼らず、TEAPスコア利用方式や学部学科試験・共通テスト併用方式も併せて受験し、複数の合格ルートを確保していました。
時間配分の練習や、見直しの時間を確保するための解答スピード向上にも注力していたという声が多く聞かれます。
模試の結果に一喜一憂せず、最後まで諦めずに学習を続けたことが合格につながったという体験談も多数あります。
メンタル面では、共通テスト利用入試の難易度の高さを理解した上で、プレッシャーを感じすぎずに他の入試方式での合格も視野に入れていたことが、良い結果につながったようです。
まとめ
この記事で解説した上智大学共通テスト利用入試について、重要なポイントをまとめます。
- 上智大学共通テスト利用のボーダー得点率は74%~95%と学部によって大きく異なる
- 文学部・外国語学部の人気学科では90%以上の高得点が必要
- 神学部や外国語学部ロシア語学科は比較的低めのボーダー得点率(75%~82%)
- 募集人員が2~5名と極めて少ないため競争率が非常に高い
- 外国語外部検定試験のみなし得点制度を活用できる学部がある
- 3教科型と4教科型があり、自分の得意分野に応じた選択が重要
- 面接試験がある学科(神学部、総合人間科学部心理学科・看護学科)もある
- 過去3年間でボーダー得点率は微増傾向にある
- 実際の合格にはボーダー得点率を大幅に上回る得点が必要
- 他の入試方式との併願戦略が合格可能性向上の鍵となる
上智大学の共通テスト利用入試は確かに難易度が高いですが、適切な対策と戦略があれば合格は十分可能です。ボーダー得点率を参考にしながら、自分に最適な学習計画を立て、最後まで諦めずに頑張ってください。複数の入試方式を組み合わせることで、きっと上智大学合格という目標を達成できるはずです。