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固定電話の着信拒否を無料で設定する方法完全ガイド【迷惑電話対策】
あなたは「固定電話にかかってくる迷惑電話をなんとか無料で止めたい」と思ったことはありませんか？結論、固定電話の着信拒否は複数の無料方法で設定できます。この記事を読むことで迷惑電話を効果的に遮断する具体的な手順がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.固定電話で着信拒否を無料で行う基本知識
固定電話の着信拒否に必要な3つのポイント
固定電話で迷惑電話や特定の電話番号の着信を拒否するためには、大きく分けて3つの重要なポイントを理解する必要があります。
まず1つ目は「ナンバー・ディスプレイに加入しているか」です。
ナンバー・ディスプレイとは、NTTが提供しているオプションサービスの1つで、電話をかけてきた相手の電話番号を、電話機のディスプレイに表示させるサービスです。
2つ目は「電話機に着信拒否機能が付いているか」です。
ナンバー・ディスプレイを契約しても、番号が表示されるだけなので、電話に出ていいのか判断しにくいことがあります。
3つ目は「迷惑電話が非通知か番号通知ありか」です。
この3つの内容を理解して、ご自身の環境にあった迷惑電話の着信拒否対策を選択することで、効率的に固定電話への着信拒否対策ができるでしょう。
ナンバー・ディスプレイの仕組みと無料化について
ナンバー・ディスプレイは、かけてきた相手の電話番号が電話に出る前に電話機のディスプレイに表示されるサービスです。
通常は月額440円の利用料がかかりますが、特殊詐欺対策として2023年5月1日より、70歳以上の契約者または70歳以上の方と同居している契約者の方は無料で利用できるようになりました。
この無料化により、高齢者の特殊詐欺被害を防止することが期待されています。
ナンバー・ディスプレイを利用することで、誰からかかってきたのか確認してから電話に出ることができるため、迷惑電話への対策として非常に効果的です。
無料化の適用には申し込みが必要で、すでにナンバー・ディスプレイを利用中の方も改めて申し込む必要があります。
対応した電話機を用意する必要がありますが、ディスプレイがない黒電話などでも音声で番号を読み上げる機能を利用できます。
迷惑電話の種類と着信拒否の効果
現在増加している迷惑電話には、主に以下のような種類があります。
- オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺
- しつこい営業電話や勧誘電話
- 投資や金融商品の勧誘
- 不要品買取業者からの電話
- 海外からの国際電話を使った詐欺
- 無言電話やいたずら電話
これらの迷惑電話に対して着信拒否を設定することで、以下のような効果が期待できます。
まず、業務や生活の中断を防ぐことができます。
迷惑電話に応対する時間がなくなることで、本来の業務や生活に集中できるようになります。
また、精神的なストレスの軽減にもつながります。
しつこい勧誘電話や詐欺電話による不安や怒りを感じることがなくなり、平穏な日常を取り戻すことができます。
さらに、詐欺被害の未然防止にも大きな効果があります。
2.NTTの無料サービスを活用した着信拒否設定
70歳以上対象のナンバー・ディスプレイ無料化サービス
NTT東日本・西日本では、特殊詐欺犯罪の防止に貢献するため、70歳以上の契約者または70歳以上の方と同居している契約者を対象に、ナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストの無料化を実施しています。
このサービスの申し込みは、NTT東日本特殊詐欺対策ダイヤル（0120-722-455）またはNTT西日本特殊詐欺対策ダイヤル（0120-931-965）で受け付けています。
営業時間は午前9時から午後5時までで、年末年始を除く毎日利用できます。
通常であれば月額440円のナンバー・ディスプレイと月額220円のナンバー・リクエストの利用料、さらに工事費2200円が無料になります。
申し込みには年齢確認書類の提出が必要な場合があります。
すでにナンバー・ディスプレイを利用中の方も、改めて申し込むことで無料化の対象となります。
このサービスを利用することで、詐欺の電話を事前に察知し、被害を未然に防ぐことができるでしょう。
ナンバー・リクエストで非通知着信を拒否する方法
ナンバー・リクエストは、非通知で電話をかけてきた相手に対して、電話番号を通知してかけ直すよう自動音声で応答するサービスです。
このサービスを利用することで、非通知からの迷惑電話を効果的に遮断できます。
設定方法は、まずNTTに申し込みを行い、対応した電話機を用意します。
非通知でかかってきた電話には、「恐れ入りますが、お客様の電話番号を通知しておかけ直しください」といった自動音声が流れ、電話が自動的に切断されます。
このとき着信音は鳴らないため、業務や生活を中断されることがありません。
ナンバー・リクエストを利用するには、ナンバー・ディスプレイまたはナンバー・アナウンスのオプション契約が必要です。
70歳以上の方や同居されている方がいる場合は、特殊詐欺対策として無料で利用できます。
多くの迷惑電話や詐欺電話は非通知でかけてくるため、このサービスだけでも大幅に迷惑電話を減らすことができるでしょう。
迷惑電話おことわりサービスの設定手順
迷惑電話おことわりサービスは、迷惑電話を受けた直後に電話機からダイヤル操作を行うことで、以降同じ電話番号からかかってきた場合に自動的にメッセージで応答するサービスです。
設定手順は以下の通りです。
まず、迷惑電話がかかってきたら、電話を切った後すぐに「144」をダイヤルします。
音声ガイダンスに従って操作を行い、拒否したい電話番号を登録します。
登録が完了すると、次回から同じ番号からかかってきた場合、「こちらは○○○-△△△-□□□□です。この電話はお受けできません。ご了承ください」という自動音声が流れ、着信音を鳴らさずに電話を遮断します。
このサービスの月額利用料は通常220円ですが、ひかり電話オフィスエースやひかり電話エースのプランを利用している場合は無料で使用できます。
最大30番号まで登録可能で、登録した番号は「145」をダイヤルすることで削除することもできます。
営業電話や勧誘電話の多くは番号通知でかけてくるため、このサービスは非常に効果的です。
特殊詐欺対策での電話番号変更無料化
NTT東日本・西日本では、特殊詐欺等の犯罪被害を受けた場合、または受けるおそれがある場合に、お客様からの申し出により電話番号変更の工事費を無料とするサービスを提供しています。
このサービスは2023年4月1日から開始されており、詐欺被害の抑止に効果的です。
申請手順は、まずNTT東日本特殊詐欺対策ダイヤル（0120-722-455）またはNTT西日本特殊詐欺対策ダイヤル（0120-931-965）に連絡します。
被害を受けたことまたは被害を受けるおそれがあることを示す書面等の提出を求められる場合があります。
通常であれば数千円かかる電話番号変更工事費が無料になるため、経済的な負担なく新しい電話番号に変更できます。
電話番号を変更することで、犯罪目的の電話が繰り返しかかってくるような被害を完全に遮断することが可能です。
ただし、電話番号の変更は関係各所への連絡が必要になるため、他の方法で解決できない場合の最終手段として検討することをお勧めします。
3.電話機の機能を使った着信拒否の無料設定方法
電話機の着信拒否機能を確認する方法
電話機に着信拒否機能が搭載されているかどうかを確認することは、無料で迷惑電話対策を行う上で重要なステップです。
まず、お使いの電話機の取扱説明書を確認し、「着信拒否」「迷惑電話防止」「番号拒否」などの機能の記載があるかチェックしてください。
説明書が見つからない場合は、電話機の液晶画面のメニューから「設定」や「機能設定」を選択し、着信拒否に関する項目があるか確認できます。
パナソニックの電話機の場合、品番（例：VE-GD78）を確認してメーカーのWebサイトで機能を調べることができます。
シャープの電話機では、多くの機種に「迷惑電話防止機能」が標準搭載されており、購入時から設定済みの場合があります。
電話機に着信拒否機能がない場合でも、留守番電話機能を活用した対策や、新しい迷惑電話防止機能付き電話機への買い替えを検討できます。
最新の迷惑電話防止機能付き電話機は15,000円程度から購入でき、自治体によっては購入補助金が出る場合もあります。
非通知拒否機能の設定とアナウンス内容
電話機に非通知拒否機能が搭載されている場合、ナンバー・ディスプレイに加入していれば、簡単に非通知からの着信を拒否できます。
設定方法は機種により異なりますが、一般的には電話機のメニューから「着信拒否設定」または「迷惑電話防止設定」を選択し、「非通知拒否」をオンにするだけです。
非通知で電話がかかってきた場合のアナウンス内容は、電話機によって以下のような種類があります。
- 話中音（ビジー音）のように「ツー、ツー」と音が流れるもの
- 「この電話はお受けすることができません」という自動アナウンス
- 「お繋ぎできませんでした」というメッセージ
- 「番号を通知してかけ直してください」という案内
機種によっては、どのアナウンスを使用するか選択できる場合があります。
相手に着信拒否していることを明確に伝えたい場合は、自動アナウンスタイプを選択すると効果的です。
一方で、相手に不快感を与えたくない場合は、話中音タイプを選択することで、回線が混雑しているような印象を与えることができます。
設定後は、実際に非通知でテスト電話をかけて、正常に動作するか確認することをお勧めします。
番号指定着信拒否リストの登録手順
電話機の番号指定着信拒否機能を使用することで、特定の電話番号からの着信を完全に遮断できます。
登録手順は、まず迷惑電話がかかってきた電話番号をメモまたは着信履歴で確認します。
次に、電話機のメニューから「着信拒否設定」「拒否番号登録」などの項目を選択します。
「新規登録」または「番号追加」を選び、拒否したい電話番号を入力します。
登録時には、完全一致での拒否だけでなく、部分一致や前方一致での拒否も設定できる機種があります。
例えば「0120」から始まるフリーダイヤル全体を拒否したり、「050」から始まるIP電話を一括で拒否することも可能です。
多くの電話機では50〜100件程度の番号を登録できます。
登録した番号からかかってきた場合、着信音を鳴らさずに自動的にお断りメッセージを流すか、無音で切断します。
着信履歴から直接拒否番号に登録できる機種もあり、迷惑電話を受けた後すぐに対応できて便利です。
定期的に登録リストを見直し、不要になった番号は削除することで、リストを効率的に管理できます。
留守番電話機能を活用した迷惑電話対策
留守番電話機能は、迷惑電話対策として非常に効果的で、しかも無料で利用できる方法の一つです。
設定方法は、電話機の留守番電話機能を常時オンにし、すべての着信を留守番電話で受けるようにします。
留守番電話のメッセージは、「お忙しい中お電話いただき、ありがとうございます。お急ぎの方は携帯電話にご連絡ください」のように設定します。
本当に用事がある相手であれば、留守番電話にメッセージを残すか、携帯電話にかけ直してくれるでしょう。
一方、迷惑電話や営業電話の多くは、留守番電話には録音せずに電話を切るため、自然に迷惑電話を排除できます。
留守番電話の録音内容を確認して、必要な電話にだけ折り返すことで、時間を効率的に使うことができます。
録音された内容から、知っている相手からの電話なのか、重要な内容なのかを判断し、必要に応じて即座に電話に出ることも可能です。
この方法のメリットは、電話機の機能だけで実現でき、追加の費用がかからないことです。
ただし、緊急時にすぐに電話に出られないデメリットもあるため、重要な連絡先には携帯電話番号を伝えておくことが大切です。
4.より効果的な固定電話着信拒否対策とオリジナル手法
クラウドPBXアプリによる無料着信拒否機能
クラウドPBXアプリを活用することで、従来の固定電話では実現できない高度な着信拒否機能を無料で利用できます。
クラウドPBXとは、クラウド上にPBX（構内交換機）を設置し、インターネット経由で電話環境を構築するシステムです。
スマートフォンアプリをインストールするだけで、固定電話番号での発着信が可能になり、同時に迷惑電話対策機能も利用できます。
多くのクラウドPBXサービスでは、基本料金に着信拒否機能が含まれており、追加費用なしで利用できます。
主な機能として、電話帳からの一括着信拒否設定、非通知着信の自動遮断、特定の番号パターン（例：050、0120）の一括拒否などがあります。
また、AIを活用した迷惑電話自動判定機能を搭載したサービスもあり、約30,000件の迷惑番号データベースを基に、自動的に迷惑電話をブロックします。
設定はWebブラウザから簡単に行え、複数の拠点や従業員で設定を共有できるため、企業での利用にも適しています。
一部のサービスでは、迷惑電話番号の情報をユーザー間で共有する機能もあり、まだかかってきていない迷惑電話まで事前にブロックできます。
迷惑電話防止機能付き電話機の選び方
迷惑電話防止機能付き電話機を選ぶ際は、以下のポイントを重視することで、効果的な迷惑電話対策が可能になります。
まず、着信拒否できる番号の登録件数を確認しましょう。
50件以上登録できる機種を選ぶことで、多数の迷惑電話番号に対応できます。
次に、自動判別機能の有無をチェックします。
最新の機種では、電話番号データベースと照合して、迷惑電話を自動で判別・警告する機能が搭載されています。
通話録音機能も重要な要素です。
「この通話は録音されます」というアナウンスが流れることで、迷惑電話をかける側に心理的プレッシャーを与え、電話を切らせる効果があります。
操作の簡単さも考慮しましょう。
高齢者でも簡単に設定できる大きなボタンと分かりやすい液晶画面を備えた機種を選ぶことが大切です。
メーカー別では、パナソニックとシャープが迷惑電話防止機能に力を入れており、警視庁や大阪府警のアドバイスを受けて開発された機能も搭載しています。
価格帯は15,000円〜30,000円程度で、自治体によっては購入補助金（5,000円〜10,000円）が支給される場合があります。
通話録音機能を組み合わせた無料対策法
通話録音機能と着信拒否機能を組み合わせることで、迷惑電話対策の効果を大幅に向上させることができます。
まず、通話録音機能の心理的効果について説明します。
着信時に「迷惑電話防止のため、この通話は録音されます」というアナウンスが流れることで、悪意のある電話をかけてくる相手に対して強い抑止効果があります。
多くの迷惑電話業者や詐欺師は、録音されることを嫌がり、アナウンスが流れた時点で電話を切ることが多いです。
録音された通話内容は、万が一詐欺被害や悪質な勧誘に遭った場合の証拠として活用できます。
警察への被害届提出時や、消費者センターへの相談時に、具体的な証拠として非常に有効です。
無料で実現する方法として、スマートフォンアプリの録音機能を活用する方法があります。
固定電話にかかってきた電話をスマートフォンのスピーカーで聞き、同時に録音アプリで記録することで、費用をかけずに通話録音が可能です。
また、一部のクラウドPBXサービスでは、通話録音機能が基本機能として含まれており、追加費用なしで利用できます。
録音データはクラウドに自動保存され、必要に応じてダウンロードや共有が可能です。
国際電話着信を完全無料で遮断する方法
近年、海外からの国際電話を悪用した特殊詐欺が急増しており、「+1」「+44」などから始まる国際電話番号を使った迷惑電話が社会問題となっています。
これらの国際電話着信を完全に遮断する無料の方法があります。
NTT東日本・西日本、KDDI、ソフトバンクでは、「国際電話不取扱受付センター」という共通窓口を設けており、国際電話の発着信を無料で停止できます。
申し込み方法は、インターネットまたは郵送で手続きが可能です。
インターネットでの申し込みは24時間受付しており、必要事項を入力するだけで簡単に手続きできます。
郵送の場合は、各通信事業者のWebサイトから申込書をダウンロードし、必要事項を記入して送付します。
手続き完了までは約1週間程度かかりますが、完了後は海外からの着信が完全に遮断されます。
この方法のメリットは、完全無料であることと、設定後は一切の国際電話が着信しないため、海外からの迷惑電話に悩まされることがなくなることです。
ただし、海外にいる家族や友人、海外の取引先からの電話も受けられなくなるため、必要に応じて携帯電話での連絡手段を確保しておくことが重要です。
また、緊急時に国際電話が必要になった場合は、再度手続きを行うことで利用を再開できます。
自治体の迷惑電話対策補助金活用術
多くの自治体では、高齢者の特殊詐欺被害防止を目的として、迷惑電話防止機器の購入に対する補助金制度を設けています。
これらの補助金を活用することで、実質無料または少額の負担で迷惑電話対策機器を導入できます。
主な補助対象機器には、迷惑電話防止機能付き電話機、通話録音装置、外付け型迷惑電話防止機器などがあります。
補助金額は自治体により異なりますが、購入費用の半額（上限5,000円〜10,000円）程度が一般的です。
申請手続きは、まず居住地の自治体の高齢者福祉課や消費者行政課に問い合わせて、補助金制度の有無と詳細を確認します。
申請に必要な書類は、申請書、購入予定機器の見積書、本人確認書類、住民票などです。
申請が承認されてから機器を購入し、購入後に領収書と機器の写真を提出することで補助金が支給されます。
効果的な活用術として、複数の機器を組み合わせて申請することで、より充実した迷惑電話対策を低コストで実現できます。
例えば、迷惑電話防止機能付き電話機と外付け録音装置を組み合わせることで、着信拒否と通話録音の両方の機能を活用できます。
また、家族で複数世帯に分かれて居住している場合は、それぞれの世帯で申請することで、家族全体の迷惑電話対策を強化できます。
まとめ
この記事で解説した固定電話の着信拒否を無料で設定する方法のポイントをまとめます。
- 70歳以上の方はNTTのナンバー・ディスプレイとナンバー・リクエストを無料で利用できる
- 迷惑電話おことわりサービスで特定番号からの着信を自動遮断できる
- 電話機の着信拒否機能を活用すれば追加費用なしで対策が可能
- 留守番電話機能の常時利用は最も簡単で効果的な無料対策
- クラウドPBXアプリなら高度な迷惑電話防止機能を無料で利用できる
- 国際電話の着信遮断は各通信事業者で無料手続きが可能
- 自治体の補助金を活用すれば迷惑電話防止機器を格安で導入できる
- 通話録音機能との組み合わせで迷惑電話の抑止効果が向上する
迷惑電話は誰にでも起こりうる問題ですが、適切な対策を講じることで確実に解決できます。この記事で紹介した方法を参考に、あなたの状況に最も適した対策を選択し、平穏で安心な日常を取り戻してください。迷惑電話のない快適な生活を実現するため、今すぐできることから始めてみましょう。
関連サイト
- NTT東日本 特殊詐欺対策サービス: https://flets.com/sagitaisaku/
- 警察庁 特殊詐欺対策ページ: https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/