あなたは「白点病が出てしまった水槽をどう処理すればいいのか」と悩んでいませんか?
結論、白点病が出た水槽は水槽全体を薬浴させるか、魚を隔離してリセットする必要があります。
この記事を読むことで白点病が出た水槽の正しい対処法、消毒方法、再発防止策がわかるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んでください。
1.白点病が出た水槽で最初にすべきこと

白点病を発見したらすぐに全魚を確認する
白点病を1匹でも発見したら、すぐに水槽内のすべての魚を確認してください。
白点病の原因であるウオノカイセンチュウは、魚から離れて水中で増殖する寄生虫です。
1匹に白点が確認できた時点で、水槽内には目に見えない仔虫が無数に漂っている可能性が高いのです。
他の魚に白点が見えなくても、すでに寄生されている場合があります。
体をこすりつける仕草や、ヒレを閉じて元気がない個体がいないかチェックしましょう。
これらは白点病の初期症状です。
水槽全体が汚染されていると考える
白点病が1匹でも出た水槽は、水槽全体が白点虫に汚染されていると考えてください。
白点虫は魚に寄生して成長した後、魚体から離れて底砂やガラス面、フィルター内でシスト(卵のようなもの)を形成します。
そして1匹の成虫が24時間以内に数百から数千の仔虫に増殖するのです。
フィルター、底砂、水草、レイアウト用品、すべてに白点虫が潜んでいる可能性があります。
病気の魚だけを隔離しても意味がありません。
水槽全体を治療する必要があるのです。
リセットすべきか薬浴で治療すべきか判断する
白点病が出た水槽の対処法は、大きく分けて2つあります。
1つ目は水槽ごと薬浴させる方法です。
これは魚を移動させずに、水槽全体に薬を入れて治療する方法で、初期から中期の白点病に有効です。
水草やバクテリアへの影響が少ない薬を選べば、水槽環境を大きく崩さずに治療できます。
2つ目は魚を隔離して水槽をリセットする方法です。
これは白点病が何度も再発する場合や、重症化している場合に選択します。
水槽内のすべての器具を消毒して、白点虫を完全に駆除する方法です。
初めて白点病が出た場合は、まず水槽ごと薬浴で治療を試みるのがおすすめです。
2.白点病が出た水槽の治療方法

水槽ごと薬浴させる方法【基本の治療法】
白点病が出た水槽は、水槽全体を薬浴させるのが基本的な治療法です。
使用する薬は、メチレンブルー、ヒコサンZ、グリーンFクリアーなどが効果的です。
メチレンブルーは古くから使われている定番の薬で、水草やバクテリアへの影響が比較的少ないのが特徴です。
ヒコサンZはマラカイトグリーン系の薬で、白点病に高い効果があり、色も半日程度で消えるため扱いやすいです。
グリーンFクリアーは塩素系の薬で、水が青く染まらないため見た目を気にする方に向いています。
薬浴の手順は以下の通りです。
まず規定量の薬を水槽全体に投入します。
活性炭やゼオライトは薬を吸着してしまうため、使用している場合は取り外してください。
薬浴中は餌を控えめにするか、与えないようにしましょう。
水温を28〜30度に上げて治療を加速させる
薬浴と同時に、水温を28〜30度に上げることで治療効果が高まります。
白点虫は水温が高くなると成長サイクルが早くなり、魚体から離れるタイミングが早まるのです。
魚体に寄生している間は薬が効きませんが、離れた瞬間に薬が効いて駆除できます。
水温を上げることで、薬が効くタイミングを早められるのです。
ただし、急激な水温変化は魚にストレスを与えるため、1日1度ずつゆっくり上げていきましょう。
温度調節ができるヒーターがあると便利です。
水温を上げると溶存酸素量が減少するため、エアレーションを強化することも忘れないでください。
薬浴期間と水換えのタイミング
薬浴期間は最低でも1週間から10日間は継続してください。
白点虫のライフサイクルは水温25度で約5日、30度ではもっと短くなりますが、確実に駆除するためには長めに薬浴します。
3日目に半分程度の水換えを行い、規定量の半分の薬を追加します。
6日目にも同様に半分の水換えを行い、規定量の3/4程度の薬を追加してください。
水換えをすることで水質の悪化を防ぎながら、薬の効果を持続させられます。
魚の体表から白点が完全に消えても、まだ水中に仔虫がいる可能性があります。
白点が消えてから最低でも3日間は薬浴を継続し、その後徐々に水換えで薬を抜いていきましょう。
治療中のエアレーションと水質管理
薬浴中はエアレーションを十分に行うことが重要です。
薬浴中の水槽は酸欠になりやすく、また魚のフンや汚れで水質が悪化しやすい状態になっています。
エアポンプでしっかりと酸素を供給してください。
水質チェックもこまめに行いましょう。
アンモニアや亜硝酸塩が上昇していないか確認し、必要に応じて水換えを行います。
ただし、水換えをしすぎると薬の濃度が薄まるため、バランスが大切です。
フィルターは回したままで問題ありませんが、活性炭などの吸着材は取り除いてください。
バクテリアへの影響を最小限にするため、ろ材は洗わずにそのまま使用します。
3.白点病が出た水槽をリセットする場合の手順

魚を隔離して別水槽で薬浴治療する
水槽をリセットする場合は、まず魚をすべて別の容器に隔離してください。
バケツやプラケースなど、魚が入る大きさの容器を用意します。
隔離した容器で魚を薬浴治療しながら、本水槽を消毒していきます。
隔離容器での薬浴方法は以下の通りです。
メチレンブルーまたはヒコサンZを規定量投入し、水温を28〜30度に保ちます。
エアレーションを必ず行い、酸素不足にならないよう注意してください。
2日に1回程度、半分の水換えを行い、減った分の薬を追加します。
魚の体表から白点が完全に消えるまで、最低1週間は薬浴を続けましょう。
水質悪化を防ぐため、こまめな水換えとエアレーションが治療成功の鍵です。
水槽本体と器具の消毒方法【熱湯・ハイター】
本水槽と器具は熱湯消毒またはハイター消毒で白点虫を駆除します。
熱湯消毒の場合、50〜60度のお湯を水槽に注ぎ、フィルターを回して内部まで熱湯を行き渡らせます。
アクセサリーや網、ホースなども熱湯に浸けて消毒してください。
熱湯消毒後は天日干しをすると、より確実に白点虫を駆除できます。
ハイター消毒の場合、1Lの水に対して20mlのハイター(衣料用推奨)を薄めた消毒液を作ります。
この消毒液に水槽や器具を浸けて、30分以上放置します。
より確実に消毒したい場合は、1Lに100mlのハイターで0.5%濃度にしても構いません。
消毒後は流水でよくすすぎ、ハイターを完全に洗い流してください。
キッチン用のハイターは洗剤が入っているため、衣料用の方が安全です。
底砂とろ材の処理方法
底砂は熱湯消毒または交換してください。
大磯砂などの熱に強い底砂は、ザルに入れて熱湯をかけ、よく洗浄すれば再利用できます。
ソイルは熱湯をかけると崩れてしまうため、基本的には新しいものに交換します。
ろ材の処理は種類によって異なります。
セラミックろ材やリングろ材など熱に強いものは、60度程度のお湯で洗浄して再利用可能です。
スポンジやウールマットなどの交換が必要なろ材は、新しいものに取り替えます。
ただし、バクテリアを完全にゼロにすると水槽の立ち上げに時間がかかるため、セラミックろ材の一部は残すのがおすすめです。
消毒したろ材を少量混ぜることで、バクテリアの立ち上がりが早くなります。
水草の扱いと再利用の可否
水草は生き物なので漂白剤での消毒はできません。
白点虫が付着している可能性があるため、基本的には処分して新しいものを購入するのが安全です。
どうしても残したい水草がある場合は、流水でよく洗い、1本1本丁寧に洗浄してください。
その後、別の容器で2週間以上隔離して様子を見ます。
この期間中に白点虫が死滅すれば、再利用できる可能性があります。
ただし、完全に白点虫を除去できる保証はないため、リスクがあることを理解してください。
水草を処分するのが惜しい場合でも、魚の命には代えられません。
安全を優先するなら、新しい水草を購入することをおすすめします。
消毒後の水槽の立ち上げ直し
消毒が完了したら、水槽を立ち上げ直します。
底砂を敷き、ろ過フィルターをセットして、カルキ抜きした水を入れてください。
バクテリア剤を添加すると、水質の安定が早まります。
すぐに魚を戻さず、最低でも3日から1週間は水槽を空回ししましょう。
この間に水質が安定し、アンモニアや亜硝酸塩の数値が安全な範囲になります。
水質検査キットで確認し、問題なければ魚を水合わせして戻してください。
隔離していた魚は、薬浴が完了し白点が完全に消えてから戻します。
念のため、戻してからも数日間は魚の様子を注意深く観察し、再発がないか確認しましょう。
4.白点病の再発を防ぐための対策

器具の共有による感染拡大を防ぐ
複数の水槽を管理している場合、器具の共有が白点病の感染源になります。
網、ホース、バケツなどを白点病が出た水槽と他の水槽で共有すると、白点虫が持ち込まれてしまうのです。
白点病が出た水槽の器具は、必ず50度以上のお湯で消毒してから使用してください。
理想的には、水槽ごとに専用の器具を用意することです。
それが難しい場合は、白点病が出た水槽を一番最後に掃除するなどの工夫が必要です。
器具を洗浄する際も、他の水槽の水が混ざらないよう注意しましょう。
この習慣は白点病だけでなく、他の病気や寄生虫の予防にも効果的です。
新しい魚のトリートメントを必ず行う
白点病の多くは、新しく購入した魚から持ち込まれます。
ショップの水槽に白点病が出ている魚がいた場合、その水槽の他の魚も感染している可能性が高いのです。
見た目には白点が出ていなくても、すでに寄生されている場合があります。
新しい魚を購入したら、必ずトリートメント期間を設けてください。
別の容器で1〜2週間隔離し、白点病などの病気が出ないか観察します。
この期間中に病気が発症したら、本水槽に入れる前に治療できます。
トリートメント中は予防的にメチレンブルーで軽く薬浴するのも効果的です。
ショップの袋の水は本水槽に入れず、魚だけをすくって入れるようにしましょう。
水温を安定させて白点虫の活動を抑える
白点虫は水温が25度以下で活発に増殖します。
逆に、水温を26〜28度以上に保つことで、白点虫の増殖を抑えられるのです。
ヒーターを使って水温を一定に保つことが、白点病予防に非常に効果的です。
温度設定ができるヒーターで28度に設定すると、白点病のリスクが大幅に減ります。
季節の変わり目や気温の変動が大きい時期は、特に水温管理に注意が必要です。
水温計を設置して、日頃から水温をチェックする習慣をつけましょう。
急激な水温変化は魚のストレスになり、免疫力を下げて白点病にかかりやすくなります。
水換えの際も、水槽の水温に合わせた水を使用してください。
水質管理で魚の免疫力を保つ
白点虫は常に水槽内に存在する常在寄生虫ですが、健康な魚には寄生しにくいのです。
水質が悪化して魚の免疫力が落ちると、白点虫に寄生されやすくなります。
定期的な水換えで水質を良好に保つことが、最も基本的な予防法です。
1週間に1回、水槽の1/3から1/4程度の水換えを行いましょう。
ただし、水換えをしすぎると水質が変化してストレスになるため、適度な頻度が重要です。
フィルターの掃除も定期的に行い、ろ過能力を維持してください。
餌の与えすぎも水質悪化の原因になります。
魚が5分以内に食べきれる量を目安に、適量を与えましょう。
水質検査キットを使って、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩の値を定期的にチェックすると安心です。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 白点病が1匹でも出たら、水槽全体が汚染されていると考える
- 基本的な治療法は水槽ごと薬浴させ、水温を28〜30度に上げる
- 薬浴期間は最低1週間、白点が消えても3日間は継続する
- 再発を繰り返す場合は水槽をリセットし、熱湯やハイターで消毒する
- 底砂は熱湯消毒または交換、ろ材は種類によって処理方法が異なる
- 水草は基本的に処分し、新しいものを購入するのが安全
- 器具の共有は感染拡大の原因になるため、消毒してから使用する
- 新しい魚は必ずトリートメントを行い、本水槽への持ち込みを防ぐ
- 水温を26〜28度以上に保つことで白点虫の増殖を抑えられる
- 定期的な水換えと適切な餌やりで魚の免疫力を保つ
白点病は正しく対処すれば治せる病気です。
この記事で紹介した方法を実践して、大切な魚たちを守ってあげてください。
早期発見・早期治療が何より重要ですので、日々の観察を怠らないようにしましょう。
関連サイト
日本動物薬品株式会社(魚病薬メーカー公式サイト)https://www.jpd-nd.com/