あなたは「色彩検定の正式名称って何だろう?」と思ったことはありませんか?結論、色彩検定の正式名称は「文部科学省後援 色彩検定」です。この記事を読むことで正式名称の由来から各級の内容、取得メリットまで詳しくわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。
1.色彩検定の正式名称とは

文部科学省後援 色彩検定が正式名称
色彩検定の正式名称は「文部科学省後援 色彩検定」です。
多くの人が単に「色彩検定」と呼んでいますが、これは通称であり、正式には「文部科学省後援」という冠が付きます。
この正式名称は、2006年度から使用されており、文部科学省の後援を受けた公的な検定試験としての権威を示しています。
英語表記では「test in color coordination」となり、国際的にも通用する資格として認められています。
色彩検定の名称変遷の歴史
色彩検定の名称は、設立から現在まで複数回変更されています。
1990年11月に「ファッションカラーコーディネーター検定試験」として始まり、その後「ファッションコーディネート色彩能力検定」と名称を変更しました。
1995年度から2005年度までは文部科学省認定の試験でしたが、認定制度の廃止に伴い、2006年度からは文部科学省後援の試験となりました。
この歴史的変遷により、現在の「文部科学省後援 色彩検定」という正式名称が確立されたのです。
なぜ正式名称を知ることが重要なのか
正式名称を知ることは、特に就職活動や転職活動において重要な意味を持ちます。
履歴書や名刺に記載する場合、「文部科学省後援 色彩検定○級」と正確に記載する必要があります。
間違った名称で記載すると、採用担当者に知識不足の印象を与える可能性があります。
また、ネット上には古い情報が残っており、「ファッションコーディネート色彩能力検定」などの旧名称を使用しているサイトもあるため、最新情報を確認することが重要です。
2.色彩検定の基本概要と4つの級別内容

公益社団法人色彩検定協会が主催する公的資格
色彩検定は「色」に関する幅広い知識や技能を問う試験で、文部科学省後援で「公益社団法人色彩検定協会」が主催しています。
色彩に関する試験としては最も歴史があり、第1回目の開催から、累計150万人以上の方が受験しています。
国家資格ではありませんが、文部科学省後援の公的資格として高い信頼性を持っており、多くの企業や教育機関で評価されています。
色彩やデザインについての専門的な知識や実務経験は必要なく、センスやアイデアを問うものではなく、公式テキストの内容をしっかりと理解すれば合格できる検定です。
3級・2級・1級・UC級の難易度と学習内容
色彩検定には4つの級が設定されており、それぞれ異なる内容と難易度を持っています。
3級(初心者向け)
色の表し方などの基礎知識、色の心理的効果、配色を考えるときに便利な色彩体系である「PCCS」について学習します。
試験時間は60分で、全問マークシート方式となっており、色彩の入門級として最適です。
2級(実務応用レベル)
色のユニバーサルデザイン、光と色、マンセル表色系、色彩心理、配色技法、配色イメージ、ビジュアルデザイン、ファッション、インテリア、景観色彩などを学習します。
試験時間は70分で、マークシート方式(一部記述式)となっています。
1級(プロフェッショナル向け)
色彩と文化、色彩調和論、光と色、XYZ表色系、色名、測色、色彩心理、色彩とビジネス、CMF、ファッション、景観色彩などの高度な内容を扱います。
1次試験80分、2次試験90分で構成され、2次試験では実技も見られます。
UC級(ユニバーサルデザイン特化)
色覚の多様性について正しく知り、誰にとっても見やすい色彩設計を学ぶ内容で、試験時間は60分、マークシート方式(一部記述式)です。
各級の合格率と受験者数の実態
2023年度は52,877人が受験しており、1級の合格率は約40%と、やや難易度は高めですが、2級、3級、UC級は75%を超えているので、チャレンジしやすいと言えます。
具体的な合格率は以下の通りです:
- 1級:39.6% - 最も難易度が高い
- 2級:約77.9% - 実務レベルとしては合格しやすい
- 3級:約76.8% - 基礎レベルで高い合格率
- UC級:85.8% - 「落とすため」ではなく、「ユニバーサルデザインを広く知ってもらうため」を目的として新設された級なので、合格しやすい級になっています
受験資格と年2回の試験スケジュール
受検資格制限はなく、どなたでも何級からでも受検可能です。
色彩検定は年に2回、夏期検定と冬期検定が実施されますが、1級は冬期のみの実施となっています。
色彩検定は併願が可能で、試験時間は重複しないようになっていますので、複数級の同時受験も可能です。
受験申込方法は、インターネット、特約書店、郵送の3つの方法があり、最も便利なのはインターネット申込です。
3.色彩検定取得のメリットと活用方法

就職・転職における評価とアピール効果
色彩検定を取得することで、就職・転職時に活かせる重要なメリットがあります。
2級以上であれば実務レベルとして評価され、住宅やインテリア関係の求人には、優遇資格として色彩検定を挙げているものもあります。
色彩検定は、国家資格に準じる公的資格にあたるため社会的認知度や信頼度が高いという特徴があります。
ただし、この資格だけでは、転職での優位性は期待できないものの、実績や他の技能を示した上で、意欲や知識を追加でアピールできる資格として活用できます。
実務で活かせる職種と業界別活用例
色彩検定の知識は、多様な業界で活用できます。
ファッション・アパレル業界
ファッションでは配色の知識が非常に大切なのはもちろん、生地に関する知識や流通、カラートレンド情報などに関しても知っておく必要があります。
インテリア・建築業界
居住空間ではどのようなカラーコーディネートにしたらインテリアを効果的に活用できるのかといった実務に直結する内容を学習できます。
広告・デザイン業界
お客様に提案するためのプレゼン資料作りにも、色彩の知識が役立ちます。統一感があって見やすく、要点はわかりやすく・・・良い資料は説得力があります。
美容・コスメ業界
顧客の肌色や好みに合わせたメイク提案など、パーソナルカラーの知識が直接活用できます。
教育・官公庁
教育関係、官公庁、webデザイナー、広報、インフラ関係など、色覚の多様性に配慮すべきお仕事をされている方にとって、特にUC級の知識が重要です。
日常生活での配色・コーディネート活用
色彩検定で学んだ知識は、日常生活でも大いに活用できます。
自分や家族が着る服のコーディネートや、自宅のインテリアの配色がうまくいくようになるので、身のまわりの色への満足度が上がり、生活が充実していくでしょう。
ファッションコーディネート
季節感や TPO を考慮した配色の理論を学ぶことで、より洗練されたスタイリングが可能になります。
インテリアデザイン
「家具とインテリアの色が合わず落ち着かない」なんて悩みも、色を学ぶことで簡単に解決することができます。
プレゼンテーション資料作成
ビジネスシーンでも、見やすく説得力のある資料を作成するスキルが身につきます。
1級合格者限定の色彩講師養成講座への道
1級に合格すると、色彩検定協会主催の「講師養成講座」への道が開けます。
色彩講師養成講座を受けることが可能になり、色彩を他者に教える際に必要となる専門的で深い知識を得るための講座です。
色彩講師の活動範囲
学校、カルチャースクールなどでの色彩検定の対策講座はもちろん、企業での研修など、その活動は多岐に渡ります。
色彩講師としての活躍の場は、企業研修や、色彩検定講座、学校など多岐にわたります。
この資格により、色のスペシャリストとして独立することも可能になり、キャリアの選択肢が大きく広がります。
4.正式名称を履歴書に正しく記載する方法

履歴書での適切な書き方と記載例
履歴書等には「○年○月○日 文部科学省後援 色彩検定○級 合格」とご明記ください。
具体的な記載例:
- 令和6年7月 文部科学省後援 色彩検定2級 合格
- 2024年7月 文部科学省後援 色彩検定2級 合格
取得年月は、色彩検定の試験日ではなく、「合格証書に記載の日付」を記載します。
注意点として、履歴書全体で西暦・和暦を統一し、複数の級を取得している場合は、一番上の級だけを記載します。
合格証明書の発行方法と注意点
就職や単位の認定時などに必要な場合、合格証明書を交付いたします。
発行手続きの流れ:
- マイページログイン後、「色彩検定受検履歴・合格級一覧」画面よりご自分の合格級が登録されていることを確認
- 「資格証・合格証明書再発行」ページよりお申込み
- 発行手数料:1,000円(送料込み)
合格証明書は、就職活動や転職活動で資格の証明が必要な場合に重要な書類となります。
級別の価値の違いと記載すべきレベル
各級の履歴書記載における価値は異なります。
3級の場合
色彩検定3級は、就職先にアピールできるようなレベルの検定ではありません。ですが、資格を持っているのなら、履歴書に書いた方が良いでしょう。
色彩検定3級を持っているからと言って、就職や転職に有利になるかと言うと、そうではありませんが、意欲を示すアピール材料としては有効です。
2級以上の場合
色彩検定2級では、基本的な色の知識だけでなく、配色や色彩など、より幅広く高度な内容を学んでいきます。
実務レベルの知識として評価され、就職・転職活動でより有効にアピールできます。
勉強中の場合の記載方法
色彩検定2級の勉強中なら、「現在、文部科学省後援 色彩検定2級の取得に向けて勉強中」などと記載します。記載することで、意欲的な姿勢をアピールできます。
まとめ
色彩検定について理解を深めることで分かる重要なポイントは以下の通りです:
• 正式名称は「文部科学省後援 色彩検定」で、履歴書にはこの表記で記載する
• 1990年から続く歴史ある公的資格で、累計150万人以上が受験している
• 3級・2級・1級・UC級の4段階があり、2級以上が実務レベルとして評価される
• 合格率は UC級85.8%、3級76.8%、2級77.9%、1級39.6% となっている
• ファッション、インテリア、広告、美容など幅広い業界で活用できる
• 就職・転職のアピール材料として有効だが、単独での決定打にはならない
• 日常生活でのコーディネートやプレゼン資料作成にも実践的に活用可能
• 1級合格者は色彩講師養成講座の受講資格を得られる
• 受験資格に制限がなく、誰でも何級からでもチャレンジできる
• 年2回の試験で併願受験も可能(1級は冬期のみ)
色彩検定は、色彩の理論的知識を体系的に学べる貴重な機会です。あなたのキャリアや日常生活をより豊かにするために、ぜひ挑戦してみてください。正しい知識と準備があれば、必ず合格できる検定です。