電話番号のプラス81とは？迷惑電話の見分け方と安全な対処法を徹底解説

あなたは「+81」から始まる見慣れない電話番号から着信があって、不安に感じたことはありませんか？結論、+81は日本の国際電話番号で、正当な電話もあれば詐欺電話もあります。この記事を読むことで+81の仕組みや安全な対処法がわかるようになりますよ。ぜひ最後まで読んでください。

1.電話番号のプラス81とは？基本の仕組みを解説

プラス81の正体：国際電話識別番号と日本の国番号

「+81」は、国際電話における「国際電話識別番号」と日本の「国番号」を組み合わせた番号です。

最初の「+（プラス）」記号は、これから国際電話をかけますよという合図の役割があります。

その後に続く「81」が日本を表す国番号となっています。

つまり「+81」から始まる電話番号は、海外から日本への国際電話、または日本国内の電話番号を国際形式で表示したものということになります。

この仕組みは世界共通のルールとして定められており、どの国でも同じように国番号が割り振られています。

国際電話番号の表示形式と世界共通ルール

国際電話番号の表示には、世界共通の統一されたルールが存在します。

基本的な形式は「+（国番号）-（地域番号）-（個別番号）」となっており、この順序で表示されます。

日本国内で使用される電話番号の先頭にある「0」は、国内電話を意味する「国内プレフィックス」と呼ばれるものです。

国際電話では、この「0」を取り除いて国番号「+81」を先頭に付けることで、どの国からでも正確に日本の電話番号を識別できるようになっています。

この統一ルールにより、世界中どこからでもスムーズに国際電話をかけることが可能になっています。

日本以外の主要国の国番号一覧

世界各国にはそれぞれ固有の国番号が割り振られており、国際電話をかける際に必要な識別番号となっています。

主要国の国番号は以下の通りです：

• アメリカ・カナダ：+1
• イギリス：+44
• フランス：+33
• ドイツ：+49
• 韓国：+82
• 中国：+86
• オーストラリア：+61
• ブラジル：+55

これらの番号を覚えておくことで、海外からの着信がどの国からのものかを判断する際の参考になります。

特に+1（アメリカ）や+86（中国）からの不審な電話は詐欺の可能性が高いため、特に注意が必要です。

なぜ先頭の「0」が「+81」に置き換わるのか

日本国内の電話番号が国際形式で表示される際に、先頭の「0」が「+81」に置き換わる理由には明確な技術的背景があります。

国内電話番号の先頭にある「0」は、その国内での電話網を使用することを示す「国内アクセスコード」です。

しかし国際電話では、まず国際電話網にアクセスし、次に目的の国を指定する必要があります。

そのため「0」の代わりに「+」で国際電話網へのアクセスを示し、続く「81」で日本を指定するという仕組みになっています。

この置き換えにより、海外の電話システムでも日本の電話番号を正確に認識し、適切にルーティングできるようになっています。

2.電話番号にプラス81が表示される3つのケース

海外からの正当な国際電話による着信

「+81」が表示される最も一般的なケースは、海外にいる人が日本国内の電話番号に国際電話をかけてきた場合です。

例えば、海外旅行中の家族や友人、海外出張中の同僚からの電話などが該当します。

また、海外に住んでいる日本人や、日本に関係のある外国人からの正当な連絡である可能性もあります。

この場合、電話に出ても特に危険はありませんが、国際電話料金が発生する場合があるため注意が必要です。

心当たりのある海外滞在者がいる場合は、事前にどのような形式で電話番号が表示されるかを確認しておくと安心です。

正当な国際電話の場合、相手は日本語で話しかけてくることが多く、通話内容も自然で違和感がありません。

国際ダイヤルアシスト機能の誤作動

スマートフォンには「国際ダイヤルアシスト」という便利な機能が搭載されています。

この機能は、海外から日本に電話をかける際に、自動的に電話番号の「0」を「+81」に変換してくれるものです。

しかし、この機能が誤作動を起こすことがあり、国内からの電話でも「+81」が表示されてしまうケースがあります。

特に、電話帳に登録されていない相手からの着信で、この現象が発生しやすくなっています。

この場合は実際には国際電話ではないため、通常の国内通話料金が適用されます。

誤作動による表示の場合、「+81」を「0」に置き換えて電話番号を確認すると、見覚えのある番号であることが多いです。

詐欺・迷惑電話による番号偽装

近年増加しているのが、詐欺グループによる電話番号の偽装です。

詐欺業者は、発信者番号を偽装する技術を使って、「+81」で始まる番号を表示させることがあります。

また、実在しない国番号（+83や+422など）を使用したり、海外の通信業者を経由して「+81」を付与したりする手口もあります。

これらの偽装電話は、受信者に「海外からの正当な電話」だと錯覚させることを目的としています。

詐欺電話の場合、通話内容が不自然で、個人情報を聞き出そうとしたり、金銭の要求をしてきたりする特徴があります。

「+81」以外の見慣れない国番号からの着信は、特に警戒する必要があります。

SNSやアプリの認証による表示

FacebookやInstagram、LINEなどのSNSサービスに登録する際、電話番号認証で「+81」が表示されることがあります。

これらのサービスは世界中で利用されているため、登録時に国際形式での電話番号入力が求められます。

また、海外のECサイトやオンラインサービスを利用する際にも、同様に「+81」形式での電話番号表示が行われます。

企業が海外のSMS配信サービスを利用している場合、送信者番号が「+81」形式で表示されることもあります。

これらは正当なサービスからの連絡ですが、心当たりがない場合は公式サイトから確認することをおすすめします。

認証コードやサービス通知の場合、通常は短いメッセージで、個人情報の入力を求めることはありません。

3.プラス81の迷惑電話を見分ける方法と安全な対処法

危険な迷惑電話の典型的な手口パターン

「+81」を使った迷惑電話には、いくつかの典型的な手口パターンがあります。

架空請求詐欺では「インターネット料金が未納です」「携帯電話料金の支払いが確認できません」などと不安を煽ってきます。

公的機関を装った詐欺では「厚生労働省です」「警察署です」「裁判所から連絡です」などと権威ある機関を名乗ります。

宅配業者を装ったSMSでは「荷物をお預かりしています」「配達できませんでした」などのメッセージが送られてきます。

金融機関を装った手口では「口座が不正利用されています」「カードが停止されます」などと緊急性を演出します。

これらの手口に共通するのは、受信者の不安を煽り、冷静な判断を妨げようとする点です。

着信時の安全確認手順と検索テクニック

「+81」からの着信があった際は、まず冷静に安全確認を行うことが重要です。

最初に「+81」を「0」に置き換えて、知り合いの電話番号かどうかを確認してください。

見覚えのない番号の場合は、その電話番号をインターネットで検索してみましょう。

検索の際は「+81」も含めて検索し、詐欺電話として報告されていないかを調べます。

企業や公共施設の番号である可能性もあるため、公式サイトで電話番号を確認することも効果的です。

電話番号の検索で詐欺情報が見つかった場合は、絶対に折り返し電話をしてはいけません。

どうしても心配な場合は、公式の連絡先に直接問い合わせて確認するのが最も安全な方法です。

うっかり電話に出てしまった時の緊急対処法

もし「+81」からの不審な電話にうっかり出てしまった場合は、即座に適切な対処を行う必要があります。

まず、相手が個人情報を聞いてきても絶対に答えてはいけません。

「氏名」「住所」「生年月日」「クレジットカード番号」などの情報は一切教えないでください。

金銭の要求や振込の指示があった場合は、すぐに電話を切ってください。

相手が「警察です」「役所です」などと名乗っても、電話でそのような連絡をすることは基本的にありません。

通話を録音していると脅されても、そのような録音に法的効力はないため心配する必要はありません。

電話を切った後は、念のため警察相談専用電話（#9110）や消費者ホットライン（188）に相談することをおすすめします。

着信拒否設定とセキュリティアプリ活用術

「+81」からの迷惑電話を防ぐためには、スマートフォンの着信拒否機能を積極的に活用しましょう。

iPhoneの場合は「設定」→「電話」→「着信拒否設定」から特定の番号をブロックできます。

Androidの場合は「電話」アプリの「設定」→「番号指定拒否」から同様の設定が可能です。

国際電話全般をブロックしたい場合は、「通知不可能/非通知番号をブロック」の設定も有効です。

セキュリティアプリの活用も非常に効果的で、不審な電話番号から着信があった際に警告画面を表示してくれます。

多くのセキュリティアプリには迷惑電話データベースが搭載されており、既知の詐欺番号を自動的にブロックしてくれます。

定期的にアプリのデータベースを更新することで、最新の迷惑電話情報に対応できるようになります。

国際電話利用休止の申込み方法

海外との電話が不要な方は、国際電話の利用を完全に休止することで詐欺電話を根本的に防ぐことができます。

国際電話不取扱受付センター（0120-210-364）に電話することで、無料で国際電話の発着信を停止できます。

この手続きを行うと、海外からの電話は一切受信できなくなるため、詐欺電話のリスクを大幅に減らせます。

手続きには本人確認が必要で、契約者本人または代理人が申し込みを行う必要があります。

国際電話の利用再開も同じ窓口で手続きできるため、海外旅行や出張の際は事前に再開手続きを行えば問題ありません。

固定電話とモバイル電話の両方で利用できるサービスで、特に高齢者の方におすすめの対策方法です。

4.プラス81の電話番号入力方法と実用的な活用法

SNS・ECサイト登録時の正しい入力手順

SNSやECサイトで「+81」形式の電話番号入力が求められた場合の正しい手順を説明します。

まず、入力フォームに「JP +81」や「Japan +81」と表示されている場合は、その後に日本の電話番号を入力します。

重要なポイントは、電話番号の先頭にある「0」を除いて入力することです。

例えば「090-1234-5678」の場合は「90-1234-5678」または「9012345678」と入力します。

固定電話の場合も同様で「03-1234-5678」なら「3-1234-5678」または「312345678」となります。

一部のサイトでは先頭の「0」を含めても正しく認識される場合がありますが、基本的には「0」を除いた形式が正しい入力方法です。

入力後は必ずSMSで送られてくる認証コードを確認し、正しく番号が登録されているかを確認してください。

携帯電話・固定電話別の記載ルール

国際形式での電話番号記載には、携帯電話と固定電話で異なるルールがあります。

この記載ルールを覚えておくことで、国際的なビジネスや個人的な連絡において、正確な電話番号の共有が可能になります。

名刺や公式文書に記載する際も、このルールに従って記載することで、海外の取引先からもスムーズに連絡を受けることができます。

海外出張・旅行時の電話番号管理術

海外出張や旅行の際は、電話番号の管理に特別な注意が必要です。

出発前に、重要な連絡先を「+81」形式で整理して、緊急時に備えておきましょう。

海外から日本に電話をかける際は、相手の番号の先頭「0」を「+81」に変更してダイヤルします。

現地で購入したSIMカードや国際ローミングを使用する場合、発信者番号の表示形式が変わることがあります。

家族や会社には、海外滞在中の連絡方法と、どのような番号で表示されるかを事前に伝えておくことが重要です。

緊急連絡先として、在外日本領事館の電話番号も「+81」形式で保存しておくと安心です。

帰国後は国際ダイヤルアシスト機能をオフにして、不要な「+81」表示を防ぐことをおすすめします。

企業のSMS配信における注意点と対策

企業がSMS配信サービスを利用する際、「+81」表示による顧客の混乱を防ぐ対策が重要です。

海外のSMS配信サービスを利用すると、送信者番号が「+81」形式で表示され、受信者が不審に思う可能性があります。

この問題を防ぐため、SMS本文の冒頭に企業名を明記し、正当な連絡であることを明確にしましょう。

「【○○株式会社】」のように角括弧で企業名を囲むことで、視認性を高めることができます。

また、SMSの文面では個人情報の入力を求めず、詳細は公式サイトで確認するよう案内することで信頼性を向上させます。

定期的に送信するSMSの場合は、事前に顧客に「+81」形式で表示される可能性があることを告知しておくことも効果的です。

送信者番号が変更される可能性がある場合は、複数の連絡手段を併用して、確実に情報を届けられる体制を整えることが重要です。

まとめ

この記事で解説した「+81」の電話番号について、重要なポイントをまとめます：

• +81は日本の国際電話番号で、海外からの電話や国際形式表示を意味する
• 正当な国際電話、国際ダイヤルアシスト機能、詐欺電話の3つのケースで表示される
• 見覚えのない+81からの着信には出ない、折り返さないことが基本の対策
• +81を0に置き換えて電話番号を検索することで安全性を確認できる
• 国際電話の利用休止申込みで海外からの電話を完全にブロックできる
• SNSやECサイトでは先頭の0を除いて電話番号を入力するのが正しい方法
• 企業のSMS配信では+81表示による顧客の混乱を防ぐ配慮が必要
• セキュリティアプリの活用で不審な電話を事前に警告・ブロックできる

「+81」の電話番号について正しい知識を身につけることで、詐欺被害を防ぎながら、必要な国際電話は適切に受けることができるようになります。不安な着信があった際は、この記事の内容を参考に冷静に対処してください。

関連サイト

• 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ
• 消費者庁・消費者ホットライン